税理士コラム | 中田和宏が書き綴るコラムです

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最近私よりも年下の方が会社設立について相談に来られます。独立当時の自分を思い出します。お付き合いいただいた方へ感謝する気持ちと今度は自分が親切にする番になったのだという気持ちになりました。
お客様の指導で難しいのは経営環境が変わってしまうことです。
現時点で正しいと思われることが、来月になるとそうでなくなる場合があります。
若い経営者は税理士の私に100点満点を求めます。私も必死にそれに答えようとします。それでも読み違うことがあります。そしてわずかかもしれないけれど信用を失ってしまいます。
正しい判断がのちに間違いになり、信用を失うのはなぜなのでしょうか?

橘玲氏の最新著書(日本人)に因果と確率の話がありました。
AをするとBになる話(因果)と、AをするとBになる可能性がある話(確率)を混ぜてはいけないことに気づきました。
これは因果の話です、これは確率の話ですと説明すれば誤解を招かないのです。

会社から社長がお金を借りた場合、会社に利息を払わなくてはなりません。なぜなら会社は銀行から利息を払ってお金を借りているからです(因果)。

会社と賃貸借契約を結び社長が新築したビルを貸した。その時、社長は何かとお金が必要だったので、周辺相場より若干高い保証金を受け取った。通常よりも多い部分は社長への賞与とされ、所得税が課税されるかもしれない(確率)。

少しすっきりしたのですが、困ったこともわかりました。
確率の話をしていて、その判断を求められた場合です。
気象予報士が雨の予報で晴れても怒られることは少ないでしょうが、逆だったら怒られます。もっと勉強して、確率を高めるしかないのでしょうか。

今日はこれから墨田区にある東京スカイツリーに昇ります。雨は降っていませんが、曇り空です。それでもどんな景色が見られるのか楽しみです。

 
2012年06月第二号

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