税理士コラム | 中田和宏が書き綴るコラムです

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私たちの住む日本は資源が少ないため、その多くを輸入に頼っています。そのため輸出をするか、もしくは輸入に頼らずに済むようにしなければなりません。私の税理士という仕事は何かを生み出すわけでもなく、結果をまとめて申告書を書き上げるものです。ですから私は輸出をしている企業を心から応援しています。私の乗っている車が国産なのはこうした理由によるものです。

車を生産している会社は大規模な設備を保有しています。会計上、設備は減価償却という形で経費になります。 減価償却とは何年も使えるものだから購入した年の経費にまとめてするのではなく、使った分だけ経費にしてくださいというものです。 例えば100万円の車は5年間使えるのだから100万円を5で割って毎年20万円ずつ経費にしてくださいというものです(これはわかりやすく伝えるための例です。実際の減価償却の方法とは異なります)。

購入した年は100万円の支出がありますが、実際の経費になるのは20万円ということになります。
その次の年はどうでしょうか。車はすでに前年に購入しているのでお金の支出はありませんが、経費として20万円計上できます。お金を出さずに経費が20万円ということです。
この20万円には税金がかかりませんので前年に投じた100万円のうちの20万円を回収したということになります。

もう少し踏み込んで考えてみましょう。銀行から融資を受けて車を購入したとします。この融資の返済は経費になるでしょうか。なりませんね。購入した車の減価償却が経費となります。一方で減価償却額は会社が支出した額ではありません。購入時に支出をしているからです。
この関係性がわかると減価償却前の利益が融資の返済原資になることがわかります。
かつては償却前の利益が出でいればよいとう見方もありましたが、損益計算書の一番下の当期利益も、さらには本業の儲けを表す営業利益も重視しなくてはなりません。

私の税理士事務所ではお客様に理解してもらいやすいような形に損益計算書を加工してお渡ししています。わかりやすいですよ。

 
2010年10月21日

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